ローヤルゼリーで健康を手に入れよう

ローヤルゼリーの歴史は長い!ローヤルゼリー誕生秘話

昨今美容や健康のためのスーパーフードとして広く活用されているローヤルゼリー、我々人類とは歴史上どのようなかかわりを持ってきたのでしょうか。現代では当然のように健康や美容のために役立てられているローヤルゼリーの、知られざる歴史についてご紹介していきます。

ローヤルゼリーが登場したのは紀元前にさかのぼる

ローヤルゼリーが人類の歴史史上確認されている証として最も古いとされているのは、紀元前古代エジプト文明となります。古代遺跡として名高いピラミッドの壁画に、人が蜂の巣から蜂蜜を採取し、その人の周りを蜜蜂が飛び回るという絵が発見されています。
この壁画が描かれた時代は紀元前15000年ころという説や紀元前6000年ころという説もありますが、いずれにせよ人類と蜜蜂は古来より非常に深い関係があったとされていることがおわかりいただけるでしょう。
では、「ローヤルゼリー」として人類が認識し始めるのはいったいいつ頃なのかについて見ていってみましょう。

ローヤルゼリーとして初めて歴史上に登場するのはアリストテレスの時代

はっきりとした文献にローヤルゼリーが記載されるようになったのは、今から2400年前、古代ギリシャの時代となります。この時代の時の人、哲学者アリストテレスはさまざまな文献を残していますが、彼が残した文献の中に「動物誌」というものがあります。アリストテレスがその本の中でローヤルゼリーのことについての内容を著しています。

「動物誌」の中に登場するローヤルゼリー

アリストテレスは動物誌の中でローヤルゼリーのことについて、以下のように記載しています。

『濃厚な蜂蜜に似た淡黄色の柔らかいもの』

これがまさに人類の歴史史上初めてローヤルゼリーについて記載した文献だと考えられているのです。

当時はローヤルゼリーと女王蜂の関係を理解できていなかった

ローヤルゼリーが普通の蜂蜜とは異なるということは漠然とわかっていたアリストテレスですが、女王蜂との深い関わりを理解するには至っていませんでした。
まだ顕微鏡などがない2400年前は、非常に小さな卵から生まれる女王蜂の存在をはっきりと確認することができず、アリストテレスは当初、女王蜂は卵から生まれるのではなく、ローヤルゼリーが固まったものがそのまま女王蜂になると考えていました。
とろりとしたローヤルゼリーが詰まった王台にいる直径わずか1㎜のクリーム色をした女王蜂は非常に見つけにくいため、そのような考え方が生まれることとなりました。その後女王蜂がローヤルゼリーだけを食べて成長する様子を観察し、女王蜂を創り出しているのがローヤルゼリーだということを理解するに至ったとなっています。

「ローヤルゼリー」と初めて呼ぶようになったのはごく最近になってから

人類がローヤルゼリーを生活の中に取り入れ、現在のように「ローヤルゼリー」という名称で呼ぶようになる、つまり歴史上非常に身近な存在として認識するようになったのは今から200年前くらいからです。スイスの盲目の蜜蜂研究者であるフランソワ・ユベールが書いた「蜜蜂の新観察」という本の中に登場するのが最初となります。

「王のゼリー」と名付けられた

フランソワ・ユベールは自身の著書「蜜蜂の新観察」の中で、ローヤルゼリーのことについて『ゼレー・ロワイヤル』と書いています。これは直訳すると『王のゼリー』を意味していて、これが英訳されることによって「ローヤルゼリー」となり広く定着するようになりました。その後ローヤルゼリーは次第に世界各地へと広く普及していくこととなります。

ローヤルゼリーが歴史的転機を迎えるきっかけはローマ法王

このように古代から人間の歴史と深い関わりを持ってきたローヤルゼリーですが、歴史的転機を迎え現在のように広く活用されるきっかけとなったのは、1954年ローマ法王の命を救ったという快挙だといえます。

当時のローマ法王ピオ12世の命を肺炎から救ったローヤルゼリーのパワー

世の中では次第に認められつつあったローヤルゼリーの驚きの効果、しかし民衆の間ではまだまだ貴重なローヤルゼリーは一般的なものではありませんでした。
しかし当時の法王ピオ12世(当時80歳)が、肺炎にかかってしまい次第に衰弱していってしまいます。当時最強の医師団によるありとあらゆる治療や介護の甲斐もなく、ローマ法王の命は風前の灯火となっていきます。
この時医師団は、藁をもすがる様な気持ちでローヤルゼリーの投与をローマ法王に試してみたのです。すると症状が見る見る改善、会話もできなかった状態から奇跡的な回復を見せ、健康を取り戻すことが出来ました。
その後ローマ法王ピオ12世は、世界養蜂家会議に出席した際、自分の命を窮地から救ってくれたローヤルゼリーをたたえる演説を行い、ローヤルゼリーは歴史上非常に名高い食品として有名になりました。

日本でのローヤルゼリーの歴史

日本の歴史上でのローヤルゼリーの登場は、明治22年となっています。玉利善造が「養蜂改良説」という本の中で、『王家の舐物』という形で紹介したのが始まりです。
さらにその後1913年になると、徳田義信が「蜜蜂」の中で『王乳』という言葉を登場させるに至っています。

まとめ

ローヤルゼリーは人間の歴史と深い関わりがあり、古来よりさまざまな形で私たち人間のために役立ってきたといえます。そしてこれからもなお、新しい歴史を作るべくさまざまな分野で期待されているスーパーフードだということもできるでしょう。ローヤルゼリーが支えてきた私たち人類の健康と美容、そして歴史は、これからもなおローヤルゼリーの驚きのパワーによって支えられ続けていくといえます。

[出典]
ローヤルゼリーの歴史
http://www.rihiveli-maldives.com/history.html
ローヤルゼリーの歴史とは
http://www.chicagogreentech.org/event-902925/